K2 嵐の夏

K2嵐の夏

K2嵐の夏

『K2 非情の頂―5人の女性サミッターの生と死』にも登場したジュリー・トゥリスとバディのクルト・ディームベルガーの遭難体験を、クルト自身が記した本。おおよそのところは『非情の頂』で読んでいるので、こちらはより詳細に、一歩一歩、雪を踏みしめ、かき分けていく様子に寄り添っていくことになる。しかし、8000メートルという高度は人をおかしくさせるものなんだなあ。
訳者は『非情の頂』と同じ人で、やっぱり読みやすい。アマゾンのマーケットプレイスを見るとどえらい値段がついているが、版元の山と渓谷社に直接注文したらちゃんと買えた。